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うつ病の心理療法では、医師や臨床心理士との話し合いを通じて、これまでしんどさを引き起こしていた自分自身の考え方の癖や行動・人間関係のパターンを振り返り、それらを修正していくことで、よりスムーズな日常生活を送れるようにしていきます。

心理療法にはさまざまな技法がありますが、ここではうつ病にとくに有効とされている「認知行動療法」について紹介します。

認知行動療法とは

同じ状況や出来事に直面しても、その受け取り方は人それぞれです。このそれぞれの受け取り方・見方・とらえ方などを「認知」といいます。認知には肯定的なものから否定的なものまでいろいろあり、普段元気なときはそれらがバランス良くはたらいています。
ところが、うつ病になると、この認知は以下のようなな否定的なものに偏りやすくなります。


  • レッテル貼り: ちょっとした失敗で「自分はダメな人間」とレッテルを貼ってしまう
  • マイナス思考: 何でもないことや良いことまで悪いように考えてしまう
  • すべき/せねばならない思考: 何事についても「こうすべきだ」と考えてしまう など

こうした認知は状況や出来事に対して自然に出てくるものなので「自動思考」ともいわれます。

認知行動療法ではまず、


  • 否定的に偏った認知(自動思考)がどういった状況や出来事で引き起こされたのか?
  • そのときの感情はどんなもので、その強さはどのくらいか?
  • 否定的な「認知」に代わる肯定的な「認知」はないか?

などを細かく検証し、もとのように幅広い「認知」を見出せるようになることで、強い抑うつ気分や不安、焦りといったうつ症状を軽減することを目指します。
このような認知面へのアプローチにくわえて、


  • 日常活動の記録・計画
  • 活動に対する満足度の評価
  • 段階的な課題の設定
  • 主張訓練

など、行動面についてのアプローチもおこなうことで、否定的な認知(自動思考)についての確信度を軽減させ、うつ病によって低下してしまった自信や実際の活動性を高めることを目指します。

このように認知行動療法では、認知面・行動面の両方のアプローチをおこなうことによって、うつ病による気分のしんどさや活動性の低下などを改善していきます。実際には記録表などをもちいながら、医師や臨床心理士との面接の中でゆっくりとすすめていきます。

うつ病になると否定的な認知に偏りやすいことは最初に述べましたが、もともと否定的な認知に偏りやすい人がうつ病になりやすいともいわれています。でも、だからこそ、日頃から自分自身の認知の気づくことはうつ病の発症や再発・再燃の防止にもつながるのです。



臨床心理士 松本千穂

うつ病かな?と思ったら

京都府京田辺市
栄仁会新田辺診療所