宇治おうばく病院について
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宇治おうばく病院だからこその“医療”

精神科救急

宇治おうばく病院には、2つの精神科救急病棟と1つの精神科急性期治療病棟があり、24時間、365日で精神科救急患者の受入を幅広く行っております。

精神科救急病棟では、精神疾患が急変して緊急的な治療が必要な患者様の受け入れを行っており、精神保健指定医、看護師、精神保健福祉士などといった多職種が手厚く配置されています。日中、夜間を問わず、入院の受け入れを行うとともに、出来る限り短期間で入院治療を行い、早期に地域への退院を目指しています。新たな長期入院の方を生みださないとともに、長期入院の方にもできるだけ退院いただくことが重要だと考えております。

また、京都府精神科救急医療システムにも積極的に参画しております。「精神科救急治療が必要な時は宇治おうばく病院」と患者様・関係機関に認知していただくべく、精神科救急治療の質を高め、京都府南部の精神科救急の中心的役割を果たせるよう、日々努力を重ねております。

精神科・内科の併設

宇治おうばく病院には、精神科病院には珍しく、内科医6名が常勤しております。

高血圧や胃・十二指腸潰瘍、糖尿病、慢性関節リウマチなど、ストレスによって生じたり、または悪化したりする疾患もあります。また、慢性的な精神疾患を有している方が、糖尿病や肺炎などに罹患することもあります。当院では、このような精神疾患と内科疾患を合併している方に対して、精神科医と内科医が協力して治療にあたっています。

このような特徴から、当院では総合病院一般科とも積極的な連携を行っております。京都府による一般科救急病院と精神科病院との連携事業である、「精神科救急医療連携強化事業」にも参画し、一般科救急病院に救急搬送された精神科疾患を有する患者様の当院への受診・入院対応、一般科病院へのその時々での助言なども行っております。文字通り、一般科救急病院との“顔の見える関係作り”に取り組んでいます。

多様なサービスと地域との連携

現代の高齢社会の中で、在宅医療を担うかかりつけ医との連携や介護サービスとの連携は欠かせないものとなっております。

当法人では、早くから精神科クリニックを開設し、地域での精神科医療を担ってきました。また、複数の介護施設を設立し、退院後の地域生活を支える体制作りも行ってきました。もちろん、当法人内ですべてを解決できるものではないため、地域の医療機関や介護施設と連携を行いながら、患者様のニーズに合わせた医療・介護を提供しております。

また、救急・急性期治療の現場では、重度の精神疾患を持たれた方であっても、早期の退院を目指しております。そのような方々が地域での生活を少しでも長く維持できるよう、当法人では訪問看護や訪問介護、精神科デイケアやアウトリーチチーム、さらには障害福祉サービスとして、グループホームや就労移行支援事業などの整備にも力を入れております。

四季を感じられる豊かな環境

宇治おうばく病院の眼前には緑豊かな黄檗公園が広がり、四季のうつろいを肌で感じることができます。

うららかな陽光のもと開花する桜並木は、毎年お花見客が来られるほどの光景です。日射しがまぶしい初夏になると、セミの鳴き声がにぎやかさを増すなか、野球場で汗をながす球児たちの姿を見かけるようになります。紅葉の季節はウォーキングにもってこいで、さわやかな秋晴れを満喫できます。高台にあるため冬場は風が冷えますが、梅花の匂いに春の訪れを感じつつ、また宇治市を眼下におさめる澄んだ夕暮れ空は病棟からも一望いただける美しさです。

体育館や野球場、テニスコートが並ぶ黄檗公園の遊歩道は年間を通して終日開放され、患者さんやご家族が気分転換に散策を楽しまれています。緑の中で過ごす時間にはメンタル面の調子を改善・向上させる効果があると言われており、豊かな自然に恵まれた治療環境に日々感謝しています。